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アトピーは乳酸菌では治らない|プロバイオティクスのアトピー予防効果は実証されたが、アレルギー疾患への治療効果は認められない

 アトピーに乳酸菌が良いと言われていますが、本当に医学的な証拠はあるのでしょうか?この質問に対する明快な回答は「乳酸桿菌とビフィズス菌には赤ちゃんのアトピーを予防する効果があります。妊娠中、授乳中の母親と生まれた赤ちゃんの両方が一定期間(合計7ヶ月以上)、生きた共益性乳酸菌プロバイオティクスを毎日きちんと飲んだ場合に、アトピー性皮膚炎の発病率を半分以下程度に下げる効果が確認されています。しかし、発病後の治療効果については疑わしく、確固たるアレルギーへの治療効果を支持する統合的な実験データは、残念ながら今のところまだ出されていません」というところが妥当性のある正しい回答だと思います。アトピーやアレルギーに対する乳酸菌プロバイオティクスの効果は、現実より過度に期待されすぎていて、「効く効くと言われて使ってみたけれど、全然変わらなかった…」と、逆にインチキ臭くなっている気がするのは私だけではないでしょう。そこで、今回はアトピーに乳酸菌プロバイオティクスが良いという、本当の医学的根拠を紹介しようと思います。

 原著は Lee J, Seto D, Bielory L. "Meta-analysis of clinical trials of probiotics for prevention and treatment of pediatric atopic dermatitis." J Allergy Clin Immunol. 2008 Jan;121(1):116-121.e11. で、1997年から2007年までの11年間に報告された、プラセボ対照2重盲験試験を使用して乳酸菌プロバイオティクスのアトピー性皮膚炎への医学的効果を検証した、19編の英文医学論文のメタ解析から、アトピー性皮膚炎の予防効果が国際的に認められたと思われる発表で、下記のアドレスで閲覧できます。
 http://www.jacionline.org/article/S0091-6749%2807%2902172-0/fulltext
 インターネット検索が普及して数理解析ソフトが手軽に使える今日だからこそ、同じテーマの医学論文を徹底的に比較解析するメタ解析がこれからの医学的実証の方法論となると思われます。今回は全文が閲覧できますので、要旨の部分を中心に抜粋引用して解説いたします。数理的に難しい訳語が多いので、本文をご覧になられた方がわかりやすいかも知れませんが、何とか日本語訳を試みてみました。

 表題:小児アトピー性皮膚炎の予防と治療に関するプロバイオティクスの臨床試験のメタ分析

 周産期と乳児期のプロバイオティクスサプリメント使用は、赤ちゃんのアトピー性皮膚炎に対する予防目的と治療目的で臨床試験が続けられてきました。しかしながら、実験デザインの不一致により、結果は賛否が混乱して解釈を妨げています。そこで、子どものアトピー性皮膚炎に対するプロバイオティクスの効果を定量的臨床試験の結果の集積から解釈し、優れた方法論で行われた実験を集約して鍵を握る実験の特性を把握するために、今回のメタ解析を行いました。
 PubMed と Cochrane を使用して、1997年2月から2007年5月までの21編の医学実験データ(被験者総数 n=1898,年齢分布0才~13才)が検索されました。この中から2重盲験試験を実施した10編が抽出されて、RevManを使用してメタ分析にかけられました。
 予防効果に関する6編の実験データ(被験者総数 n=1581) および治療効果に関する4編の実験データ(被験者総数 n=299) はそれぞれ、相対的な危険率および加重平均差を、固定の影響とランダムな影響のモデルを用いてデータ集積されました。

 アトピーに対するプロバイオティクスの集積的予防効果は、それぞれ0.69(0.57、0.83)と0.66(0.49、0.89)で、結果はほぼ一致しました。この数値は固定危険率95%でプロバイオティクスにアトピー予防効果が有ることを証明しています。しかも、出産後だけにプロバイオティクスを使用した1編を除くと、この予防効果指標は 0.61 にまで下がります。
 一方で、SCORAD(Scoring Atopic Dermatitis) を用いてプロバイオティクスの治療効果を検証した4編の集積的治療効果判定では、SCORAD にそれぞれ-6.64 の低減(-9.78,-3.49)と -8.56 (-18.39,1.28) の低減が見られました。また、各グループ内でのSCORAD 低減率はそれぞれ -1.06(-3.86,1.73) ポイントおよび、-1.37(-4.81.2.07)ポイントの低減で、いずれもランダム危険率95%ではプロバイオティクスによるアトピー治療効果は疑わしいと判定されました。

 今回のメタ解析の結果から、私たちは、プロバイオティクスにはアトピーの治療効果よりも、予防効果が期待できると結論づけました。

metaanalysis of atopic


 以上、翻訳に稚拙な部分がありますが、プロバイオティクスによるアトピー予防とアトピーの治療の両方を、それぞれメタ解析した結果、予防効果は数理的に実証できたが、治療効果は実証できなかった、と言うのがこの報告の結論でした。このことからも、私はベストトリム乳酸菌に治療的な効果は過度に期待することは避けて、妊娠中の女性と、生まれた赤ちゃんのアトピー予防に重点を置いて皆さまに推奨していくのが正しい本道だと考えています。

 乳酸菌にアレルギー治療効果があるかのように宣伝している大手飲料メーカーの広告が目に付きますが、日本を代表するような立派な企業が、根拠もなくデマを飛ばすようにして乳酸菌を売ろうとする姿には実にガッカリさせられます。消費者の皆さまに正確な情報を提供することが、プロバイオティクス製剤を開発する者の義務だと私は強く自分に言い聞かせております。

 皆さまがベストトリム乳酸菌のアトピー性皮膚炎『予防効果』を正しく認識して、日本からアトピーの赤ちゃんと子どもを無くすキャンペーンに参加してくださることを、心から願っております。
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