TOP2010年06月

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離乳期の共益性乳酸菌(Probiotics)の投与がアトピーの発病率を低減する(2)

原著はWest G.E.,et.al: Probiotics during weaning reduce the incidence of eczema. Pediatr Allergy Immunol 2009: 20: 430-437: Umea University, Swedenのグループによる乳酸桿菌を用いたプラセボ二重盲験ランダム試験の報告である。今回は、実験の目的・背景と実験系の概要について述べられた部分を紹介します。

 乳幼児期に微生物群と接触する機会が減っていることが、先進諸国でのアレルギー疾患増加と関連しているらしいとの意見が提唱されてきた。腸管の細菌叢は免疫系への主要な刺激要素で免疫反応をTh1方向に誘導する作用があることが示唆されている。乳幼児期には腸管細菌叢の大きな変化が起こり、出産と離乳食期は栄養方法と生理学的な状況に根底的な変化が起きるため、この時期が決定的な分岐点となる。母乳栄養はビフィズス菌と乳酸桿菌の成育を促進するのに対し、人工栄養児ではもっと複雑な細菌叢を伴う。

 腸内細菌叢の変化はアレルギー性疾患の兆候に先立って起こることが科学的に証明されてきている。特定の微生物を接種された動物実験から、腸内細菌叢は腸管のみならず全身の免疫反応の発達に必要不可欠であることが示されている。この事実が主としてビフィズス菌と乳酸桿菌の共益性乳酸菌 (Probiotics)を、乳幼児の免疫を介する疾患の治療と予防に実用する計画を後押ししている。共益性乳酸菌(Probiotics)がIgE関連のアトピーを予防するとの医学報告がある一方で、否定的な意見もある。

 共益性乳酸菌(Probiotics)はアレルギーの予防には打って付けの手段である可能性がある。しかしながら、共益性乳酸菌 (Probiotics)の免疫刺激効果については、無作為統制(ランダムコントロール)を用いた臨床試験によりさらなる評価が必要とされている。そこで、我々は健康満期産児の離乳期に乳酸桿菌paracaseiF19株(LF19)を投与して、アトピーの発病率を調べた。さらに我々は、血清中の総IgEと特異IgEのレベル、末梢血単核球(PBMCs)中のインターロイキン4(IL4)mRNA発現に対するインターフェロンγ(IFN-γ)の比率をポリクローナルなT細胞刺激に付随して測定した。この比率はTh1タイプとTh2タイプの免疫応答バランスの指標の代表である。
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カテゴリ:アトピー
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