TOP2010年07月

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離乳期の共益性乳酸菌(Probiotics)投与がアトピーの発病率を低減する(3)

原著はWest G.E.,et.al: Probiotics during weaning reduce the incidence of eczema. Pediatr Allergy Immunol 2009: 20: 430-437: Umea University, Swedenのグループによる乳酸桿菌を用いたプラセボ二重盲験ランダム試験の報告である。今回は、実験の概要と結果について述べられた部分をダイジェスト版で紹介します。

本実験系は離乳期に投与された乳酸菌とアレルギーと免疫の発達を調べるためにプラセボ対照・無作為・二重盲験試験で2000年8月から2003年11月の期間に、2500g以上の経膣分娩正期産児を対象に医学倫理規定に沿って実施された。参加した両親は毎日の母乳の回数と皮膚と呼吸器の状態を記録し、月に一度の看護士によるアレルギー症状等に関する訪問インタビューが行われた。乳児には乳酸桿菌LF19を1億個含むシリアルが月齢4ヶ月から13ヶ月まで与えられ、対照群と非対称群は結果解析の終了まで両親および実験実施者には秘匿にされた。

月齢5ヶ月半と13ヶ月で採血を行い、血清中の総IgEと特異IgEのレベル、末梢血単核球(PBMCs)中のインターロイキン4(IL4)mRNA発現に対するインターフェロンγ(IFN- γ)の比率をポリクローナルなT細胞刺激に付随して測定した。

実験の対象者は180名で、帝王切開の1名を除外して、乳酸桿菌投与89名、非投与90名のうちそれぞれ84名と87名が実験を完結した。月齢13ヶ月でのアトピー性皮膚炎の罹患数は乳酸菌投与群では84名中9名、(11%、95%信頼区間 4-17%)プラセボ群では87名中19名(22%、95%信頼区間 13-31%)と有意な差が見られた。(離乳期の乳酸菌投与がアトピー性皮膚炎の発病率を半分に低減したともいえる;訳注)

ハイリスク児でのアトピー発病率は乳酸菌投与群で11%(95%信頼区間 2-19%)、プラセボ投与群で26%(95%信頼区間 14-39%)で危険率=0.038と強い有意差を示した。(離乳期の乳酸菌投与でアトピー性皮膚炎発病ハイリスクグループでは、実に60%もの発病阻止効果が得られたことになる;訳注)

両グループ間で月齢13ヶ月時の血液中の総IgEレベルには有意差が見られなかったが、ポリクローナルなT細胞刺激に付随して測定した、末梢血単核球 (PBMCs)中のインターロイキン4(IL4)mRNA発現に対するインターフェロンγ(IFN- γ)の比率は共益性乳酸菌投与群で危険率=0.04と有意に高かった。(この比率はTh1タイプとTh2タイプの免疫応答バランスの指標の代表である。)

前回に続き、離乳食中に乳酸菌を添加することで、アトピー性皮膚炎の発病を全体で50%、ハイリスクグループでは60%も低減する効果があり、 Th2/Th1バランスも改善することが実証されたことになるが、この実験も小生の1998年に提出した《アトピー性皮膚炎を防ぐ保健食品》の特許での臨床実験報告を支持するものであると言えます。
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カテゴリ:アトピー
乳酸菌乾燥粉末(プロバイオティクス)によるアトピー、アレルギーの治療と予防;世界の最新医学報告(1)

 原典は、Per Brandtzaeg, Erika Isolauri, Susan L. Prescott 編、”Microbial-Host Interaction: Tolerance Versus Allergy”2008年11月シドニーで行われた第64回《Nestle Nutrition Institute Workshop Series: Pediatric Program》での国際医学会から、乳酸菌(共益性乳酸菌乾燥粉末:プロバイオティクス)によるアトピー、アレルギーの治療と予防に関する世界最新の医学報告を集めた書籍である。
 同書籍のダイジェスト版で今回は第1編《共生のシナリオ:腸内細菌が産生する多糖類が健康に果たす役割》について解説する。

《要旨》ヒトの腸内にはおよそ100兆個の微生物が棲息しており、そのうち或るものは有益であり、或るものは病原性を秘めている。腸内細菌 Bacteroides fragilitis が産生する双性イオンの多糖類は(host)ヒトの免疫機能を発達させる共生菌が持つ原型的な分子構造だと見なされている。腸内細菌 Bacteroides fragilitis が産生する双性イオンの多糖類(PSA)にはCD4+細胞のTh1/Th2バランスの正常化に寄与し、無菌的に飼育されたマウスの脾臓と胸腺に見られる組織学的欠陥を正常化させる作用がある。PSAは新生児の免疫機能をToll-likeレセプター2リガンド(特定のタンパク質や細胞膜の各種受容体などと特異的に結合する物質)発現の方向に刺激する事により、T細胞の活性化に必要な免疫機能内の相互作用を進展させる。PSAは病原性を持つ腸内細菌 Hericobacter hepaticus が引き起こす腸炎から動物体を守っている。Bacteroides fragilitis を除外された実験動物ではPSAが発現せず、Hericobacter hepaticus が病原性を発揮して腸管組織内で炎症誘発生のサイトカイン産生が高まる。PSA精製物質を実験動物に投与すると、腸管免疫細胞から放出される炎症誘発生のサイトカインであるインターロイキン-17の産生が抑制される。PSAはインターロイキン-10産生CD4+T細胞への機能的な必要条件を通して動物体を炎症性疾患から守っている。総括すると腸内細菌の微生物叢からの多糖類はヒトの病気と健康の決定的なバランスに関与していると言える。実験的実証を集約するならば、この考え方は免疫が担当する分野・範囲の重要な一面を反映していると受け入れられる。

 さて、非常に難しい専門的な内容でありますが、要するにこの報告の言いたいことは、新生児の腸内が無菌的であると免疫発達が阻害され、アトピーやアレルギーなどの炎症性疾患を発病する。アトピーやアレルギーの予防と治療に共益性腸内細菌から出る多糖類が必要であると言うことであります。この論旨は小生が 1998年に提唱した《周産期環境衛生仮説》すなわち、母親から新生児への腸内細菌垂直伝搬が衛生的な育児操作で阻害されたことが、近年のアトピーやアレルギーの増加を引き起こした根本的な原因であり、乳児期と離乳食期に赤ちゃんに乳酸菌プロバイオティクスを乾燥粉末で投与することが、赤ちゃんや子どものアトピーとアレルギーの予防と治療に有効であるという論説を支持するものであります。

2010年6月に発売されたベストトリム乳酸菌が、日本中から赤ちゃんと子どものアトピーとアレルギーを撲滅する一里塚となることを心から願っている次第であります。

カテゴリ:アトピー
妊婦と赤ちゃんへのプロバイオティクス投与が、子どものアトピー・アレルギー治療に有効な理由

医学論文から赤ちゃんのアトピー・アレルギーの予防に乳酸菌乾燥粉末が有効であることを伝えてきました。今回は少し解りやすく、なぜ妊婦と乳児への乳酸菌乾燥粉末投与が、子どものアトピー・アレルギーの予防と治療に役立つのかを解説いたします。
 私が提唱している《周産期環境衛生仮説》の概要は、出産と育児環境の衛生操作の普及により新生児の感染症死亡率が劇的に低下した反面、母親から赤ちゃんへの共益性腸内細菌の伝搬が阻害され、これが先進諸国におけるアトピー・アレルギー増加の一因であるというものです。
 この仮説に従って1996年以来、西焼津こどもクリニック(静岡県)では乳児のアトピ-治療に乳酸菌を応用してきました。その結果は素晴らしいもので、現在では西焼津こどもクリニックでは、赤ちゃんと幼児のアトピ-・アレルギーは100%近くステロイド無しまで完治させることが出来るようになりました。わたしはアトピーで困っている人を苦しい症状や痒みから救うために、この技術を公開して日本中から子どものアトピーを撲滅する助けとなることを願っています。

 赤ちゃんのアトピー発病のメカニズムは次の図のように考えられています。

アトピー性皮膚炎の発病理論2B


 すなわち、赤ちゃんは本来Th2細胞が優位で生まれてきますので、①清潔すぎる養育環境では乳酸菌などの共益性の腸内細菌が不足してTh2細胞優位のまま育っていまい、その結果として赤ちゃんはアトピー・アレルギーを発病します。②逆に病原性の高い細菌・ウイルス・真菌等に接触すると、感染症を起こし、その結果Th1細胞が異常に高いレベルとなり、自己免疫性炎症を起こします。この炎症がさらにTh2細胞の高い状態を作り出して、結果的にはやはり赤ちゃんはアトピ-・アレルギーを発病してしまいます。③このような状況を予防して治療に結びつける方法は、乳児期にビフィズス菌、アシドフィルス菌など共益性の乳酸菌を投与することで、腸管免疫を正常な発達に導きアトピー性皮膚炎を発病阻止できるのです。

 多くの医学論文で証明されているのは、アトピーアレルギーの心配な人、すなわち①両親・兄弟の1人以上いずれかにアトピー・アレルギー体質がある赤ちゃん、②母親が妊娠中に鼻炎などのアレルギー症状を持っていた子ども、では妊婦(妊娠35周以降)と赤ちゃんに共益性乳酸菌乾燥粉末を投与するとアトピーアレルギーの発病率が半分以下に低下したというものです。

 この場合に大切なことは、乳酸菌なら何でも良いのではないと言うことです。まず思いつくのがヨーグルトや乳酸菌飲料ですが、これは治療と予防には役立ちません。アトピーに有効な乳酸菌の数は1日に500億個以上が必要で、ヨーグルトですと1日に600g程度、乳酸菌飲料ですと毎日1L以上を飲み続けなければなりません。これは赤ちゃんには物理的に不可能で、もし仮に実行したら、まちがいなく牛乳アレルギーを起こしてしまいます。牛乳中のリンと蛋白質浸透圧過剰が腎臓と骨の発育を傷害することも小児科医学的には目に見えています。

 ですから、牛乳を使わないで培養した純粋な乳酸菌乾燥粉末が必要なのです。ところがビフィズス菌なら何でも良いわけではありません。ビフィズス菌にも多種類有って、生きて腸まで届いてアトピーとアレルギーの予防と治療に役立つ乳酸菌は数種類しかなくて、悪い菌を飲むと逆にアレルギーが悪化することも解っています。ビフィズス菌と同時にアシドフィルス菌を投与することがビオチンの供給を通じてアトピーの症状改善に役立ちます。アシドフィルス菌単独では、ごく稀ですが感染発病の報告もあるので、アシドフィルス菌は過剰になると赤ちゃんには危険であります。

 手前味噌ではありますが、今回発売されたベストトリム乳酸菌はこの全ての条件をクリアーしている本邦唯一の理想的製剤です。医学的に最も強い抗アレルギー効果を持つブレーベ菌に赤ちゃんの腸に多いビフィズス菌であるインファンティス菌とロンガム菌をミックスして、ビフィズス菌の10分の1量のアシドフィルス菌(ビオチンを産生する)を使っています。他の製品がベストトリムに比べるにも値しないくらい劣っているのは、この製品は特許を持っているので真似が出来ないためです。他の製品が過剰な広告に頼っているのは私の持つ特許に対抗できない悲しい定めと感じます。特許の乳酸菌ベストトリムが赤ちゃんのアトピー治療に役立つことを期待しています。

 くれぐれも変な乳酸菌製剤には手を出さないことが、大切な赤ちゃんを傷害させないために何より肝心な事です。

カテゴリ:アトピー
赤ちゃん・子どものアトピ-・アレルギーの原因は腸内の共益性乳酸菌不足で根本治療が可能です

 アトピー・アレルギーが赤ちゃんと子どもたちで増加したのは1950年頃からで、それ以前は人口の3%程度と当時の小児科医学の中では稀な病気でした。なぜこのようにアトピーとアレルギーが子どもたちの間で急激に増加したのかを考えることが、赤ちゃん・子どものアトピーを原因から治療して完治させる原動力となります。1998年に私が世界で最初に提唱して特許を取得した《腸内細菌不足》こそがアトピーとアレルギーの本当の原因だったのです。

 人類の腸内には約百兆個の微生物が棲息していますが、その一部は細菌培養で特定できて、残りの多数はいまだに培養特定が出来ていません。この事実が腸内環境を病気と結びつける上での障害となって、混乱とガセネタの素になっています。医学文献から検索する限り、1996年から1998年に私が西焼津こどもクリニックで行った共益性乳酸菌(プロバイオティクス)とアレルギーについての人体での大規模な実験が世界最初の実験でした。この特許の結果、世界の目がアトピーと乳酸菌の関係に向けられて、2001年のLancetでのプラセボ対照試験の結果、子どものアトピーとアレルギーは共益性乳酸菌の投与で予防・治療が可能だと科学的に証明されたのです。

 最近になって過去10年間でアトピーとアレルギーの医学研究が大幅に進歩しました。アトピー・アレルギーはTh2/Th1細胞を中心とした白血球の一種であるTリンパ球の機能異常であることが確認されると併行して、このT細胞が機能異常を起こすのは、腸内のリンパ組織であるパイエル版での免疫寛容状態コントロール機構の異常な発達のためだと判明したのです。

 動物の腸は外部から体内に侵入しようとするウイルスや病原性の異物を排除しながら、その一方で身体に必要な栄養源は積極的に吸収するという、2つの相反する仕事を24時間、同時に行わなければなりません。このメカニズムに共益性乳酸菌が不可欠な要素であることが、無菌飼育されたマウスでは食べ物に免疫が反応してしまう事、それらの動物に共益性乳酸菌を投与すると食べ物に免疫が反応しない寛容状態が得られる等から確認されてきました。最近ではこのメカニズムがさらに細かく実験的に確認されて来ています。

 動物の腸管免疫を調節しているのはパイエル板と呼ばれる腸管のリンパ組織です。パイエル板で免疫の調節が行われるメカニズムを簡単に模式化したのが下の図です。

パイエル板の免疫2s


 この図で示したように、共益性乳酸菌(プロバイオティクス)はパイエル板のM細胞に菌体の一部および産生物質を供与します。M細胞はそれらを分析して粘膜内のマクロファージと樹状細胞に情報として供与します。樹状細胞は情報に基づきT細胞の分化を促進・調節します。マクロファージはT細胞機能を強化して、抗アレルギー作用のあるインターフェロンγ、インターロイキン4、インターロイキン5を誘導します。これらの過程の結果動物の腸内では、インターロイキン10、インターフェロンγ、TGF-βの作用が増強されて、アレルギーを抑制するつまり食物を受け入れる方向に免疫反応が向かうのです。

 この機能に異常があると、体内でTh2型のアレルギー反応を起こすリンパ球が増える結果となり、動物はアレルギー性炎症を起こす体質に向かって発育してゆくのです。総括すれば、赤ちゃん・子どもの腸で共益性乳酸菌等のいわゆる善玉菌が減少すると、アトピー・アレルギーは腸から全身へと広がる炎症反応として発症するという、アトピー性皮膚炎発病原因のメカニズムが見えてくるのです。

 このような発病メカニズムから、妊娠後期の母親および赤ちゃんと子どもにベストトリム乳酸菌乾燥粉末を与えることは、T細胞異常を修正するアレルギーの根本的な原因治療として大いに役立つことが理解できます。

 小生が開発したベストトリム乳酸菌乾燥粉末が、日本中、世界中からアトピー・アレルギーを撲滅するために人類に貢献できることを心から願っています。 

カテゴリ:アトピー
赤ちゃんの肌のトラブル;アトピー・アレルギーの原因は乳酸菌不足

今までの記事で既にお解りの通り、赤ちゃんと子どものアトピー・アレルギーが近年増加している一番の原因は赤ちゃんの腸内で共益性乳酸菌が減っていることであります。このことは私が一人で提唱しているのではなく、世界の小児・新生児アレルギー専門家が認めていることです。

私たち人類の腸に棲む乳酸菌は、遺伝的に決まった部分と環境から受け継ぐ部分の両方があります。世界の医師たちが主張しているのは、環境因子として赤ちゃんが人類に特有の乳酸菌叢を母親から受け継がないで育っていることが、アレルギー・アトピーの発病原因だということです。

アトピーアレルギーの発病原因である乳酸菌の不足を補うために、妊婦さんと乳児には乳酸菌の投与が不可欠ですが、乳酸菌なら何でも良いわけではありません。
(1)何よりも赤ちゃんに有用な菌でなければなりません。生きたビフィズス菌と乳酸桿菌が赤ちゃんには一番有効です。
(2)赤ちゃんの腸内でアレルギー性炎症を防ぐには生きた乳酸菌でなければ効果は現れません。死んだ菌をいくら飲んでも無駄なことです。このことは医学実験で証明されています。
(3)生きたままで腸内まで届いて最大の効果を発揮する菌はブレーベ菌です。
(4)アシドフィルス菌が腸内で作るビオチンは美肌効果が大きいビタミンで、美肌ビタミンとも呼ばれています。
(5)ビフィズス菌を育てるオリゴ糖が赤ちゃんとアトピー児の腸内環境を正しく整えることがわかっています。

 以上の根拠から現時点では《ベストトリム乳酸菌》が赤ちゃんと子どものアトピーに最適の乳酸菌だと私は考えています。

カテゴリ:アトピー
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