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TOPアトピー妊婦と乳児への乳酸菌投与が2才時のアトピー発病を半分に予防する:世界最初の医学報告

妊婦と乳児への乳酸菌投与が2才時のアトピー発病を半分に予防する:世界最初の医学報告

 原著はフィンランドのグループが英国の医学雑誌Lancetに2001年に発表した、妊婦と乳児に乳酸桿菌を投与してアトピー性皮膚炎の発病を半分以下に予防したという報告である。Kalliomaki M, Salminen S, Arvilommi H, Kero P, Koskinen P, Isolauri E.:Probiotics in primary prevention of atopic disease: a randomised placebo-controlled trial.:Lancet. 2001 Apr 7;357(9262):1076-9.今回はこの医学論文の概要をダイジェスト版で掲示します。

 アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、喘息等のアレルギー性の慢性炎症性疾患は先進国で増加の一途をたどってきた。小児アレルギーの国際的な調査によれば、13才から14才までのこどもの10~20%が喘息に罹患しており、15~23%にアレルギー性鼻炎、15~19%にアトピー性皮膚炎の症状がみられる。
 我々は共益性の腸管内細菌叢が散発的な感染症よりもアトピー性疾患の予防に重要であることを提言する。腸管内の細菌叢は抗アレルギー作用を以下のプロセスで発揮すると考えられる。
(1)Th1型ヘルパーT細胞免疫 (2)TGF-βを介した免疫調節:これはTh2型ヘルパーT細胞によるアレルギー性炎症を抑制して経口脱感作を誘導する (3)腸管膜バリア機構の主役であるIgA産生の誘導
 これらの経路から、腸管内細菌叢は胎児や新生児期の、人類がもって生まれるTh2型細胞に偏った免疫システムを反転させる、後天的な調節機構であると推論される。結論として腸管内の共益性微生物は、人生の最初にして最大の腸管免疫を成熟・発育させる刺激となっていると思われる。

 二重盲験プラセボ対照試験で、周産期の母親と新生児に6ヶ月間乳酸桿菌(LGG)ヲ投与してアトピー性皮膚炎の予防効果を調べた。1997年2月から1998年1月までの期間、フィンランドのTuruk市(人口17万人)で、同胞内に最低1名以上、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、喘息のいずれかの家族歴がある出産前の妊婦が調査対象となった。159名の母親が二重盲験法で、出産予定日の2~4週間前から乳酸桿菌(LGG)100億個入りのカプセルを飲む群とプラセボ入りのカプセルを飲む群に分けられた。授乳中の母親もカプセルを飲み続け、乳児にはカプセルの中身を水に溶かしてスプーンで与えた。カプセル投与は生後6ヶ月まで続けられ、データの収集と解析が2000年3月まで続けられた。被験者の赤ちゃんたちは3ヶ月、6ヶ月、1才、1歳半、2才で小児科を受診して、2才時のアトピー性皮膚炎発病率が調査された。

 乳酸桿菌投与群とプラセボ群には背景の差はなかった。159組の母子中で全観察期間を完了したのは投与群64組、プラセボ群68組の合計132組であった。この132人の乳児中、46人(35%)が2才の時点でアトピー性皮膚炎と診断された。両群間で、総IgE値、RASTスコアー、プリックテストでは一貫した有意差はみられなかった。

 乳酸桿菌投与の効果は、2才時のアトピー性皮膚炎発病率が投与群で64名中15名(23%)であるのに対し、プラセボ群では68名中31名(46%)と危険率p=0.008で有意に、乳酸桿菌がアトピー発病を抑制することが確認された。

 この実験モデルは、小生が1996年から1998年にかけて行った、静岡県焼津市での臨床実験と同じ発想から生まれたもので、小生は1998年に実験結果を同じLancetに投稿しましたが、二重盲験プラセボ対照試験で無いという理由で受理されなかったのは、以前も書いたとおりです。改めて今この論文を読み返してみると、地球の裏側のフィンランドに私と全く同じ時期に同じ事を考えていた小児科医がいたと言うことに学問の悠遠さと不思議さを感じます。
 小生は医学者としての名誉は取り逃がしましたが、この研究を実用可能な段階まで完成して、特許として広く使用できるように開示しました。特許の技術で製造されたベストトリム乳酸菌が日本中のみならず、世界中のアトピーで苦しむ人々を救う福音となることを心から願っております。

 

 
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