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TOPアトピーアレルギーを持つ母親が妊娠中・授乳中に乳酸菌プロバイオティクスを飲むと、母乳中のTGF-β2が増加して、食事アレルギーを防ぐ

アレルギーを持つ母親が妊娠中・授乳中に乳酸菌プロバイオティクスを飲むと、母乳中のTGF-β2が増加して、食事アレルギーを防ぐ

 アトピーの母親が赤ちゃんに母乳を与え続けることが乳児のアトピーに影響するかどうか、母乳を通して赤ちゃんが食事アレルギーを発病するのかどうかについては、充分な医学データがまだ出されていません。今回も前回に引き続いて、フィンランドの Isolauri E のグループが報告している、アトピーの母親にビフィズス菌+乳酸桿菌のプロバイオティクスを与えた時に母乳中のサイトカインがどのように変化するのか、また母乳栄養が赤ちゃんのアトピーに影響するかどうか、アトピーを防ぐには赤ちゃんに母乳を与えるべきか、あるいは母乳を中止するべきかの論争に一つの医学的根拠を与える実験結果を紹介いたします。
 原著はHuurre A, Laitinen K, Rautava S, Korkeamaki M, Isolauri E.:”Impact of maternal atopy and probiotic supplementation during pregnancy on infant sensitization: a double-blind placebocontrolled study.":Clin Exp Allergy. 2008 Aug;38(8):1342-8.からのダイジェスト版の引用です。

 母乳を与えることが赤ちゃんのアトピー予防には最も良い方法と考えられています。しかしながら、母乳栄養が赤ちゃんのアトピーを減らすと言う報告と、逆に増やすという報告の両方が提出されています。完全母乳で育てていても、赤ちゃんにアレルギー症状が出ることは珍しくはありません。一つの解釈として母乳の中にアレルギー誘発要因があると考えられます。最近になって、私たちはアレルギーを持つ母親の母乳中には(アレルギーを抑える物質である)TGF-β2 が少なく、このような母親にプロバイオティクスを与えると、母乳中のTGF-β2が増えることを報告しました。
 周産期の母子に適切な乳酸菌プロバイオティクスがサプリメントとして投与されれば、赤ちゃんのアトピー発病を予防できることが医学データとして報告されています。しかしながら、乳児の過敏症を防ぐ免疫学的な証拠は不十分でした。プロバイオティクスが乳児の感染症と、食物アレルギーとアトピー性皮膚炎を防ぐという医学報告は有りましたが、赤ちゃんの食事抗原への過敏性については調べていなかったからです。今回のプラセボ対照試験では、私たちは母親自身のアトピーの状況がどのように赤ちゃんのアトピーに影響を与えるかについて検証し、乳酸菌プロバイオティクスが乳児のアトピー予防にいかに貢献するのかを評価します。そのために母親のアトピーの状況が母乳中のサイトカインに与える影響と、赤ちゃんの抗原過敏性に与える影響を調べました。

 合計で171組の母子が今回の、栄養指導と乳酸菌サプリメントを併用した二重盲験プラセボ試験に参加しました。1才時までの観察を皮膚プリック試験を含めて全過程を完了したのは140組でした。プロバイオティクス投与群には乳酸桿菌(LGG)とビフィズス菌(LBb12)が一日あたり各100億個与えられました。

 1才時点で行った皮膚プリック試験での過敏性試験では、全体の30%の乳児が何らかの抗原に陽性反応を呈しました。最も陽性率が高かったのは卵白抗原で26%、次に多かったのは牛乳抗原で7%でした。このプリック試験の結果は健康な母親の赤ちゃんでは21%、母親自身アレルギーはあるがプリック試験は陰性の場合には23%の赤ちゃんで陽性でしたが、母親自身がアレルギーでかつプリック試験も陽性の場合は37%の赤ちゃんが陽性でした(オッズ比2.24、危険率p=0.119)。母親がプリック試験陽性かどうかは、その子どもがプリック試験陽性かどうかと正の相関関係(オッズ比1.97、危険率 p=0.082)がみられました。

 母乳を与えた期間が長いか短いかが、赤ちゃんの抗原過敏性に与える影響は、母親自身のアレルギーの状況によって異なることがわかりました。アレルギーを持つ母親が6ヶ月以上母乳を与えると、乳児の抗原過敏性が強調されることがわかりました(オッズ比4.83、危険率p=0.005)。母親が皮膚プリック試験陽性の場合にも同様の傾向がみられました(オッズ比3.84、p=0.041)。また完全母乳であった期間の長さも2.5ヶ月以上か未満かで、同様に母親自身のアレルギーの状況を反映することがわかり、母親自身のアレルギーの状況と完全母乳期間の長さは正の相互関係を持つことがわかりました(相互作用検定 危険率 p=0.025)。アレルギーの母親が2.5ヶ月以上完全母乳を行った場合に、乳児に抗原過敏性が出現する危険性が高まることがわかりました(オッズ比3.43、p=0.094)。

 乳酸菌プロバイオティクスが母乳に与える影響を調べたところ、乳酸菌を投与された母親の初乳中ではTGF-β2が非投与群より増加していました。同様の傾向はアレルギー抑制性サイトカインにもみられました。乳酸菌投与群では非投与分に比較して、アレルギーを持つ母親の初乳中のTGF-β2が1.56倍に増加(p=0.094)していました。

 赤ちゃんの抗原過敏性発現リスクに対するプロバイオティクスの効果も、母親のアレルギー状況に依存していることがわかりました。母親自身が皮膚プリック試験陽性の場合には、乳酸菌投与群で26%、非投与群で50%の乳児が1才時に抗原過敏性を示しました(オッズ比0.34、p=0.023)。1才時点でアトピー性皮膚炎の診断を受けた乳児の比率は、プロバイオティクス投与群で9.7%、非投与群で17.6%でした(p=0.131)。

 以上の結果から、アレルギーを持つ母親が妊娠中・授乳中に乳酸菌プロバイオティクスを飲むと、母乳中のTGF-β2が増加することによって、赤ちゃんに抗原過敏性が発現することを阻止できるものと考えられます。

 さて、赤ちゃんのアレルギーを防ぐには完全母乳が一番良いとは限らない、母親がアレルギーの場合は母乳を与えることで赤ちゃんにアレルギーの起こる可能性を増やすらしいと言う、実にショッキングな医学実験の結果が提示されました。そして、母親がアレルギーの場合は母乳を与え続けることで乳児のアレルギー反応を誘発すること、その悪影響はアレルギーの母親が乳酸菌プロバイオティクス(ビフィズス菌+乳酸桿菌)を妊娠期間中と授乳期間中飲むことで、母乳中の TGF-β2が増加することによって緩和されることが科学的に証明されました。小生の開発したベストトリム乳酸菌を飲むことで、アレルギーの母親から生まれた赤ちゃんが、完全母乳で育てられたときにアトピーを発病しないようにできれば、私の研究も皆さまのお役に立つことになり、開発者としてはうれしい限りであります。
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