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韓国でも乳酸菌で子どものアトピーを予防する医学データが報告されています|このままで日本の子どもは大丈夫か?

 ビフィズス菌2種類と乳酸桿菌を混合して使用した最新のプラセボ使用2重盲験試験から、共益性乳酸菌プロバイオティクスのアトピー性皮膚炎予防に対する有効性を再度認識させた医学実験を紹介いたします。原著は、Kim JY,et.al:”Effect of probiotic mix (Bifidobacterium bifidum, Bifidobacterium lactis, Lactobacillus acidophilus) in the primary prevention of eczema: a double-blind, randomized, placebo-controlled trial." Pediatr Allergy Immunol . 2009 Oct 14. 韓国ソウル大学からの報告です。今回も文献からのダイジェスト版で紹介いたします。

 アトピーの湿疹は特に小児期によく診られる病気で、世界的にも増加傾向にあることが最近の統計でも指摘されています。韓国では1995年から2000年までの5年間で、6才から12才の子どものアトピー性皮膚炎罹患率は19.7%から27.5%にまで増加しました。このような増加の背景には、乳児期早期の微生物との接触機会の現象によりTh-2型リンパ球優位の免疫系が作られ、その結果アレルギー体質になり発病しやすい;いわゆる環境衛生仮説が唱えられています。

 最近になって、腸内細菌叢が正常な腸管粘膜バリア機能の維持と食物抗原への耐性獲得に重要な役割を担っていることが強調されています。無菌的に飼育されたマウスは食事アレルギーへの経口耐性獲得が不可能で、Th-2系免疫反応が持続的に強化されるのに対して、新生時期に腸内細菌叢を再建すると、この免疫以上を修正することが出来ます。アレルギーの子どもの腸にはビフィズス菌と乳酸桿菌が少なくて、クロストリデュム属の悪玉菌が多いことが、アレルギーのない正常な子どもに比べて指摘されています。また特定の腸内細菌はToll協同性タンパク質を増やし、その結果アレルゲンへの経口耐性が獲得されるとの知見もあります。以上より、ある種の腸内細菌がレギュラーT細胞の調整に関与し、アレルギー体質とアトピーの発病を抑制することが示唆されます。

 妊娠中と乳児期早期に乳酸菌サプリメントを投与することで、赤ちゃんと子どものアトピー性皮膚炎を予防できるかどうかには、現在もなお反対意見が残っています。乳酸桿菌LGGを妊娠中と乳児期に投与することで、2才時点のアトピー発病を予防でき、この効果は7才まで持続することが医学的に確かめられています。しかしながら、喘息とアレルギー性鼻炎には予防効果は有りませんでした。
 また別の報告では、アシドフィルス菌(LAVRI-A1)を投与してもアトピーの有病率と重症度は変わりませんでしたが、1才時点でのアレルギー過敏性検査は改善しました。これらの相反する実験結果は、赤ちゃんへのプロバイオティクス乳酸菌のサプリメント投与がアトピー予防効果があるかどうかを、一層詳しく検証する必要があることを示しています。
 今回の実験では私たちは、妊娠中と乳児期にビフィズス菌とアシドフィルス菌を投与して、アトピー性皮膚炎の発病と食物アレルギーの発症を予防できることを確かめました。

 実験はプラセボ対照の2重盲験試験で、アトピー性皮膚炎の発病をプロバイオティクス投与で予防できるかどうかを調べました。2005年1月から2006年1月までの期間、アレルギーの家族歴を持つ112人の妊婦さんがSamsung医療センターで集積されました。アレルギーの家族歴は、(1)両親か兄姉のいずれか一人以上が医師によってアレルギーであると実験開始時に診断されている、あるいは(2)両親のいずれかが過去に喘息あるいはアレルギー性鼻炎に罹患した病歴があり、ダニ特異IgE値が1.0kU/Lであることで判断しました。

 プロバイオティクス投与群の妊婦さんには、ビフィズス菌2種類(B.bifidum BGN4; B.lactis AD011) とアシドフィルス菌(AD031)がそれぞれ16億個ずつ賦形剤と共に出産予定日の8週間前から産後3ヶ月間投与されました。赤ちゃんは3ヶ月までは完全母乳で育てられ、4ヶ月目からは母乳か育児ミルクか湯冷ましのいずれかに溶かしてプロバイオティクスが投与されました。プラセボグループには賦形剤だけが投与されましたが、袋の外観、中身の見た目、臭い、味共に区別できませんでした。
 全ての母親は3ヶ月まで完全母乳が義務づけられ、ピーナッツと卵とヨーグルト等のプロバイオティクス類の食用が制限されました。先天性の病気があった一例が解析から除外されました。実験は倫理規定に準拠しデータはISRCTN26134979に登録されました。

 赤ちゃんは3ヶ月、6ヶ月、1才時にアトピー性湿疹とアレルギー疾患の有無を診察され、アトピー性皮膚炎の診断は Hanifin & Rajka の診断基準に従いました。診断はプラセボかどうかを知らされていない小児アレルギー専門家によって下されました(2重盲験試験)。1才時に血液検査でアレルゲン特異IgEと総IgEが測定されました。

 我々の予想では、アトピー性皮膚炎ハイリスク群での湿疹累積罹患率は60%に到達し、プロバイオティクスの投与で30%まで減少できると考えられました。今回の実験デザインは危険率5%で80%以上の精度で、被験者数はそれぞれ55人で、15%の中断が容認できます。実験の全課程を完了したのはプロバイオティクス群33組、プラセボ群35組の母子でした。実験開始時の両群の背景には有意差はありませんでした。

 実験参加乳児が3ヶ月時の湿疹発現率はプロバイオティクス群/プラセボ群で 18.6% 対 34.8% (p=0.086) と統計的有意差は認められませんでした。6ヶ月時には 20.0% 対 40.5% (p=0.053) と統計的有意差は認めませんでした。1才時には 18.2% 対 40.0% (p=0.048) と有病率を半分以下に低減でき、統計学的有意差が確認されました。アトピーの累積罹患率は 36.4% 対 62.9% (p=0.029) でアトピー性皮膚炎の累積罹患率を有意に減少できました。
 1才時の特異的IgE検査値には両群で有意差はありませんでした。

 日本に一番近い隣国のソウルではアトピー性皮膚炎に対する予防意識が高く、この点で日本はもしかすると先進工業国で一番遅れているのではないかと危機感を感じる発表でした。少なくとも日本の医師の間ではこのような乳酸菌プロバイオティクスによるアトピー予防の意識すら持たれていなく、小児アレルギー系の医学会でも1例報告すら見あたりません。このままでは日本は子どもの予防医学がアジアで一番遅れた国になってしまうのではないでしょうか?

 その様な危機感を払拭するために、1998年に小生が世界に先駆けて発見したビフィズス菌とアシドフィルス菌を使用して赤ちゃんと乳児のアトピー性皮膚炎を予防する特許がベストトリム乳酸菌として製品化されたのです。韓国の実験は内容的には小生の特許第4010062号を2重盲験試験で確認した間接的な証明となっています。変化しているのはアトピーの罹患率が1996年当時からはずいぶん高くなっていることです。
 世界に先駆けて発見されて実用化されたビフィズス菌とアシドフィルス菌を含むベストトリム乳酸菌が、日本の子どもたちのアトピー予防に使われ、日本からアトピーで苦しむ人がいなくなることを心から願っております。

カテゴリ:アトピー
赤ちゃん・子どものアトピーの原因は腸内の悪玉菌|乳酸菌がアトピーの予防と早期治療に有望

 海外の医学論文から、赤ちゃんと子どものアトピー・アレルギーの原因が腸内細菌叢の乱れにあることを解説してきました。このあたりで、一度全体をまとめる意味で最新の医学レビュー文献を紹介しようと思います。
 原著は、Ozdemir O. ”Various effects of different probiotic strains in allergic isorders: an update from laboratory and clinical data.” Clin Exp Immunol. 2010 Mar 16.
 乳酸菌プロバイオティクスの抗アレルギー効果に関する先進国フィンランドからの最新の医学レビュー集の全文を3回に分けて連載いたします。

 アレルギーのない子どもではビフィズス菌と乳酸桿菌が優勢な腸内細菌である一方で、アレルギーを持つ子どもの腸内では健康児に比べて、クロストリデューム属が優性で、ビフィズス菌の生存が少ないことが疫学的に解明されています。プロバイオティクスとは、腸内細菌叢に対して宿主に有益な恩恵を与える生きた微生物のことで、その代表が乳酸桿菌です。腸内細菌叢がプロバイオティクスによって強化されると、アトピー性皮膚炎の予防に相関する事がわかっています。プロバイオティクスを食事と一緒に取ることがアレルギー疾患の予防と治療に有効であることを強く示唆する医学データが集積しています。アレルギー性鼻炎と IgE関連性アトピー性皮膚炎に対して臨床的な改善効果が多くの医学論文で報告されています。しかしながら、プロバイオティクスの臨床効果は、たとえば菌の種類や投与量と回数や方法、さらには受取手の年齢や食事内容など、多くの要素の影響を受けます。最も効果的な菌の種類を特定し、投与量と投与方法を決定することが今後の課題です。このレビューでは最近の医学報告データに視点を当てて、プロバイオティクスの持つさまざまなアレルギー疾患への効果の理解に役立てようと思います。

 子どもの免疫システムの成熟は乳児期初期(赤ちゃんの時期)にはヘルパーT2型細胞(Th2)に向かう傾向があります。それに対して、生後の免疫成熟でTh2型が徐々に押さえられて、Th1型が増えてきます。つまり、子どもをアトピー・アレルギー性疾患に発病させないためには、新生時期のTh2型優勢な免疫反応が環境因子である腸内細菌叢の刺激によって成熟される必要があるのです。近年の抗生物質の多用や殺菌された食品の常用、核家族化による感染機会の減少で、子どもたちは乳児期に微生物との接触機会が激減しています。これがつまりは『衛生仮説』として知られる、先進工業国特有の過度に衛生的な環境で子どもの腸内細菌叢が未熟なまま免疫発達が遅れるという見解であります。

 赤ちゃんは出産時に最初の細菌叢を受け取りますが、これは出産の方式・産後の栄養方式・赤ちゃん周囲の衛生環境で異なります。赤ちゃんの腸内細菌叢は通常はお母さんの腸内からと産道内から受け取ります。帝王切開で生まれた赤ちゃんでは、普通分娩の赤ちゃんに比べてビフィズス菌と乳酸桿菌の発育が遅く、呼吸器感染症にかかりやすいことが報告されています。出産後には母乳育児がお母さんから赤ちゃんへのビフィズス菌を中心とした伝搬に貢献します。母乳に含まれているオリゴ糖も赤ちゃんの腸でビフィズス菌を中心とした細菌叢が育まれるのを助けます。これら赤ちゃんの腸での乳酸菌の発育は抗生物質の投与などでも影響を受けます。

 母乳栄養の赤ちゃんと人工乳の赤ちゃんの一番の違いは、ビフィズス菌と乳酸桿菌が育つか育たないかです。通常の母乳栄養の場合には赤ちゃんは生まれてすぐに、一週間後にはブレーベ菌・インファンティス菌・ロンガム菌の3種類のビフィズス菌が腸内で優勢になります。さらにアシドフィルス菌が母乳栄養の赤ちゃんで一番多く見られる乳酸桿菌です。それに対して、人工栄養の赤ちゃんの腸には、クロストリデューム属とバクテロイデス属(両方とも悪玉菌の代表格です)を主体としてビフィズス菌が異常に少ない、もっとゴチャゴチャの細菌類が棲み付いています。

 疫学調査のデータによれば、アトピー性皮膚炎の子どもの腸にはクロストリデューム属が多くビフィズス菌が少ない、健康な子どもとは異なった腸内細菌叢が構成されています。さらに他の疫学データによれば、赤ちゃんの時期に病原性の強いクロストリデューム difficile や黄色ブドウ球菌が棲み付くと、高率に子どものアトピー性皮膚炎やアレルギー疾患を発病しやすいことが報告されています。それに対して、アレルギーのない健康な子どもでは乳酸桿菌とビフィズス菌が優勢に観察されます。これらのビフィズス菌と乳酸桿菌のプロバイオティクスを投与することでアトピーを撲滅できる可能性が示唆されています。この理念に従って、病原性のないプロバイオティクスは赤ちゃんと子どものアトピー・アレルギーの予防と治療に医学応用されています。このレビューではプロバイオティクスについて、いろいろなアレルギー疾患の予防と知慮に応用できる鍵を握る最近の医学報告を集めて解説しようと思います。

 第1回の今回は、このレビューの最初の部分のみを翻訳して引用しましたが、アトピー児では腸内にクロストリデューム属や黄色ブドウ球菌などの病原菌、悪玉腸内細菌が多いことが疫学調査で明らかで、アトピーの原因は腸にあるとも考えられます。それに対して健康な赤ちゃんの腸に多いのは、ブレーベ菌・インファンティス菌・ロンガム菌の3種類のビフィズス菌とアシドフィルス菌で、これらを理想的な配分で混合し、さらにオリゴ糖を加えて製品化した《ベストトリム乳酸菌》こそが、妊娠中のお母さんとアトピーの心配な赤ちゃんにとって最も心強い味方であること、アトピーとアレルギーの予防に最適の乳酸菌であることが、最新の医学データを集めたこの論文からも読みとれると思います。
 私は1996年以来、静岡県焼津市の西焼津こどもクリニックで、ビフィズス菌とアシドフィルス菌を使った赤ちゃんと子どものアトピー性皮膚炎および気管支喘息の第一次予防の研究を続けてきました。この長期間の臨床応用から、ビフィズス菌を1日に500億個、アシドフィルス菌を1日に50億個、毎日飲ませることで赤ちゃんと子どものアトピー・アレルギー疾患を予防できることを発見して特許をいただきました。私の研究が日本中からアトピーを撲滅する一つのステップとなり、アトピーで苦しむ何十万人もの子どもたちを苦しみから救うことを心から願っております。

カテゴリ:アトピー
ブレーベ菌1日200億個で アトピーを撃退!

東海大学医学部の古賀教授の研究室を訪問しました。
古賀教授はLG21乳酸菌の発見者として高名な先生です。私たちは、文献の詳細な検討から、子どものアレルギー対策にはブレーベ菌を毎日200億個以上飲むことが有効だとの結論に至りました。


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やはり清潔すぎる環境が病気の原因だった!
古賀教授の研究室では、無菌状態で飼育したマウスを材料に多くの病気の研究を行っています。そこで私たちが合意した事実は、腸内細菌のない超衛生的な環境で育った動物には、アレルギーや発がんのリスクが増えるという衝撃的な内容でした。
私たちの腸内細菌は、全身の免疫抵抗力の調節作用に重要で不可欠な働きを担っているのです。
プロバイオティクスを正しく飲むことで、全身の免疫抵抗力が正しく働くのです。
東海大学医学部の古賀泰裕教授の研究室では、無菌飼育されたマウスを使った各種の医学研究が行われています。写真は古賀教授の実験施設

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【プロフィール】
 林 隆博
西焼津こどもクリニック院長
1960年、大阪府生まれ。鳥取大学医学部卒業後、東京大学医学部附属病院小児科、静岡県藤枝市立志太総合病院小児科勤務を経て、1990年、西焼津こどもクリニックを開業。専門はアレルギー、皮膚科、発達心理学など。2007年、アトピーを予防する健康食品で特許を取得。静岡福祉大学講師として臨床医学の講義も行う。

 古賀泰裕
東海大学医学部感染症学部門教授
日本プロバイオティクス学会理事長
1952年、長崎県生まれ。九州大学医学部卒業後、同大学大学院医学研究科修了。同大学生体防御医学研究所助手、カナダ・オンタリオがん研究所博士研究員、九州大学生体防御医学研究所助教授を経て、現在は東海大学医学部教授。
明治乳業との共同開発でピロリ菌による胃腸障害の予防・改善に有効な乳酸菌「LG21」の開発に成功。日本を代表するプロバイオティクス研究の第一人者。

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◎プロバイオティクスの条件とは?
古賀:私が考えているプロバイオティクスの条件は次の五点です。
①健康な人に定住している菌
②ほとんどが経口(口からとること)で体内にとりこむため、胃酸や胆汁酸に対してある程度の抵抗性を持つ菌
③保存が可能で、食品に添加した状態で維持できる菌
④副作用がなく、安全性が確認されている菌
⑤十分な使用量によって効果が発揮される菌
以上の五点に加えて、どの病気(例えば、アレルギーなど)を抑えるのかが医学データとして明確になっていることです。
:⑤の「十分な使用量」についてですが、私の患者さんに対する治療経験からいえば、ブレーベ菌を一日に二〇〇億個以上とることが必要だと感じています。
古賀:私も同じ意見です。母親は妊娠中と出産後の授乳期間中に、赤ちゃんは誕生後に一日に二〇〇億個以上のブレーベ菌をとることが、子どものアトピーを予防するために有効だと思います。

◎プロバイオティクスがなぜ必要なのか?
古賀:実は「LG21」の存在は、無菌マウス(腸内に一切の菌がいないマウス)から発見したのです。通常のマウスはもともと腸内細菌を持っているので、胃の中でピロリ菌が繁殖できません。ところが、無菌マウスにピロリ菌を与えたところ、どんどん繁殖してしまったのです。「ピロリ菌の繁殖を防ぐのは乳酸菌だ。これは人間でも同じに違いない」。そう考えた私は、およそ二〇〇〇種類もの乳酸菌を調べ尽くした結果、「LG21」という乳酸菌がピロリ菌を撃退すると発見したのです。
:偶然とは思えない一致ですが、乳酸菌がアトピーを防ぐことを私が発見したのも同じです。二〇年以上前、藤枝市立志太総合病院のNICU(新生児集中治療室)に勤務していたときの話です。
滅菌した保育器で外界と隔離され、徹底的に衛生に気を配って育てた未熟児(低出生体重児)の多くが、数年後、アトピーに苦しんでいることを、何故なのだろうと、とても不思議に思いました。
私は独自に研究を重ねた結果、「清潔すぎる環境こそがアトピーを招く原因だ」という結論に達したのです。
古賀:徹底的に滅菌されたNICUで育った赤ちゃんは、まさに私の研究室の無菌マウスと同じ状態ですね。
:はい。赤ちゃんは出産時、母親の産道を通り、母親の便にも触れて、初めて腸内細菌を母親から受け取ります。ところが、帝王切開で生まれて滅菌された保育器に入れられた赤ちゃんは、腸内細菌を母親から受け取れないまま生まれてくるのです。近年はNICUのみならず、通常の分娩室も過剰に殺菌・消毒されています。アトピーやアレルギーの子どもが増えている背景には、現在の清潔すぎる出産と育児の過剰な衛生環境があると感じています。
古賀:特に、誕生時に母親から受け取る腸内細菌は、その後の免疫力にとって大変重要なものですからね。

◎ベストトリムは真のプロバイオティクスです!
古賀:林先生は一九九五~六年から、アトピーの子どもたちの治療に乳酸菌を活用され、これまで大きな成果を上げているとうかがっています。先生がアトピーの治療に乳酸菌を活用しはじめた時期と、私が「LG21」の研究を始めた時期が重なるのは、乳酸菌が結んでくれたご縁かもしれません。長年、医療現場でプロバイオティクスを活用されている林先生には、心から敬意を表します。
:ありがとうございます。試験の結果はもちろんですが、実際に多くの患者さんが完治して、多くのご家族に喜ばれている事実からも、アトピーに対する乳酸菌の効果には自信を持っています。
古賀:すばらしい成果ですね。先生が治療に使われている乳酸菌も、プロバイオティクスと呼ぶにふさわしいものだと思います。

カテゴリ:アトピー
テーマ:病気 - ジャンル:育児
今後の連載予定|小児アトピー性皮膚炎の原因と治療

今回からは「小児アトピー性皮膚炎の原因と治療」をテーマに記事を連載いたします。今後の連載予定について(実際には書いていく中で変更があると思いますが)現時点での構想を列挙させて頂きます。

1)アトピー・アレルギーは血液の病気です|アトピー性皮膚炎についてその原因が血液の異常であることを明言しているウエブ記事が意外に少ないことに気がつきました。アトピー・アレルギー疾患は、白血球のうち、Th2細胞とTh1細胞と呼ばれる免疫を調節するリンパ球の機能異常が原因であるから、単に皮膚だけに作用するステロイド外用薬や、スキンケアのみでは根本的な治療にはなっていません。この点の誤解が多くの患者さんを苦しめ、またステロイド拒否や、脱軟膏・脱ステロイドと言った本筋ではない治療方への転換に、アトピー患者さん達の足を向けさせ、結果的には治療の足かせとなっている理由だと思います。この点について、私の考えをしっかりと書いていこうと思います。

2)ステロイド外用とスキンケアについて|アトピーのスキンケアについて実際に患者さんを治しながら書いているウエブ記事は殆どなくて、目先の変わった製品や、安価な原材料で作った粗悪なスキンケア製品を勧めていたり、また粗悪なスキンケア製品を高価格で売りつけようとするウエブサイトが実に多いと思います。さらに最悪なのは、医師免許も持っていない方が、「こうやってアトピーを治した」と、自己流の治療方法を売りつけている「偽医者行為」も横行しています。この点について、実際にアトピー患者さんを治療しながら、アトピー性皮膚炎の肌がどのようにスキンケアに反応するのか、25年間に亘って重症アトピー患者さんを治癒しながら、私が実際に経験して考えてきたことを書いていこうと思います。

3)アトピー性皮膚炎の原因治療は不可能なのか?|アトピー性皮膚炎について免疫機能の異常を根本的に治療することは不可能なのでしょうか?この点が多くの重症患者さんが一番関心があって、知りたい部分だと思います。実際のところ、成長した後まで重症のアトピー性皮膚炎に苦しむ患者さんには、現代医学はまだ「根本的な治療方法」を提供できていません。だからといって古くから有る古典医学が、過去100年で急激に増加した「現代病」であるアトピー性皮膚炎に対応できる訳でもありません。アトピー性皮膚炎を漢方薬で治すというのは、実に確実性の低い「思いつきと試行錯誤」の治療になります。この点について、多くの重症アトピー患者さんを実際に治しながら、私が経験したことを集約していこうと思います。

4)アトピー性皮膚炎には予防にまさる治療は無い|アトピー性皮膚炎は乳幼児期であれば比較的簡単に完治させることが出来ます。検査漬け・薬漬けの医療ではなく、発病を予防し、病気の進行を止め、血液の白血球のうち、Th2細胞とTh1細胞と呼ばれる免疫を調節するリンパ球の機能異常が進行するのを食い止めることで、発病を阻止して完治させることが、3歳までであれば可能だと私は考えています。そのためには何をすれば良いのか、通院しなくても家庭で出来ることはあるのか?この点について、最新の医学情報を元に書いていこうと思います。

5)子どもをアトピー性皮膚炎と決めつける前に|私のクリニックに、「他院でアトピーですと診断されて治らない」と来る方の半数以上は、驚いたことに前の先生が皮膚感染症をアトピー性皮膚炎と誤診しているケースです。じっくり診ないでアトピーと決めつけて、プロトピックやステロイドの外用剤で治療する前に、「感染症がないかどうか?」 疑うこと、アトピーが治らない方にもこの点を再確認することが大切ですね。この事が、現在の「アトピー治療の混乱」の最大の原因の一つだと思います。感染原因として一番多いのがマラセチアや白癬菌などの真菌感染症です。次に多いのが、ヘルペスウイルス属、1型もありますが大半はおそらくは8型や亜種だろうと思います。日常よく見る伝染性軟属腫や、ブドウ球菌や連鎖球菌の細菌感染症を見落とす医師は論外ですが、不幸なことに、ごく稀にこのレベルの誤診をされている場合もあります。

 難治性患者さんの半数近くが、間違って「自分はアトピー性皮膚炎だと」信じ込んでいます。多くの方の幸せのために、「感染症の混入を排除すること」について、医師にとって耳の痛い話を敢えて書いていこうと思います。

内容が濃く書くべき事が多い分野なので、長期の連載になると思います。今すぐ結論が欲しい方には申し訳ないと感じていますが、簡単に書ききれない内容ですので、どうかゆっくり気長にお付き合い下さい。

カテゴリ:アトピー
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